エクステリアリフォーム用語集|terminology of exterior
こちらのページでは主に当ホームページにてエクステリアリフォームでよく出る仕様の説明や、建築用語のご説明をさせて頂いております。
カバー工法とは?
今ある枠の上に新しく枠を取り付ける工法になります。
今までの流れは、壁を撤去→サッシ枠を撤去→下地の補強・補修→新設の枠取付→外壁や床タイルなどの補修(左官・塗装など)→室内の枠や壁紙の補修→完成。と少なくとも4~5日かかる工事が、カバー工法によってわずか1日で完成いたします。既存の撤去と新設の取付のみの工事ですので、大がかりな工事も無く工事費用も軽減出来ます。デメリットは今ある枠の上に新しく枠を取り付ける為、少し小さく(およそ5㎝程度)なってしまう事です。
最大のメリットはやはり1日で工事が終わる点になります。解体等が無くなりますので、お住いのお客様やご近隣の方への工事の騒音や埃等のストレスも軽減されます。
アルミ仕様・断熱仕様・高断熱仕様とは?
地域により断熱の仕様が異なります。従来であれば寒冷地は断熱仕様を施工いたしますが、最近では比較的温暖な地域でも節電等の効果もあり断熱仕様をご希望されるお客様が多いです。LIXILでは4パターン(高断熱仕様→断熱仕様(K4)→断熱仕様(K2)→アルミ仕様)の仕様があり、お住いの地域の環境を考慮の上、お選び頂く事が出来ます。高断熱仕様はアルミ枠及び本体内に断熱材が入っており、本体厚さも60㎜と厚めにすることにより断熱効果を高めております。断熱仕様2パターンあり、共に高断熱仕様より本体厚さは40㎜とやや細目でございます。K2仕様は本体には断熱材、枠内には少しの断熱部材が施されております。K4仕様は、本体のみに断熱材が入り、枠は断熱材は入っておりません。アルミ仕様に関しては本体・枠内共に断熱材は入っておりません。高断熱・断熱仕様は特に冬の季節、断熱効果や、結露防止に効果がございます。金額は高断熱仕様が一番商品代が高く、アルミ仕様が一番費用が押えられます。
PG仕様・SG仕様とは?
地域により断熱の仕様が異なります。従来であれば寒冷地は断熱仕様を施工いたしますが、最近では比較的温暖な地域でも節電等の効果もあり断熱効果の高い商品をご希望されるお客様が増えております。
PG仕様とはガラス部分が複層ガラス、SG仕様は単板(1枚)ガラスの仕様になります。ガラスの面積が大きいほど、断熱効果や結露防止効果が期待できます。
ガラスの仕様とは?
ガラスの仕様も多岐にわたり種類がございます。一般的には単板ガラス・複層ガラスとなり、最近ではトリプルガラスも販売されております。単板ガラスは一枚ガラス。複層ガラスは2枚ガラス(ガラスとガラスの間に空気層を作り断熱効果を高めます)となります。最近では複層ガラスでも、Low-E複層ガラスという商品があり、その中でもクリアとグリーンで用途が変わります。詳しくはLow-E複層ガラスでご確認下さい。
Low-E複層ガラスとは?
上記でもご説明致しましたが、最近では一般の複層ガラスの他に”Low-E複層ガラス”という商品が販売されております。Low-E複層ガラスには一般と同じくガラス2枚に加え、昨今はトリプルガラスと言いガラス3枚で断熱効果を高める商品も出ております。Low-Eとは"Low Emissivity(低放射)の略語。表面に特殊金属膜をコーティングする事で熱の伝わりを押えるガラスの事をLow-Eと言います。ガラスとガラスの間にアルゴンガスやクリプトンガス(※)を注入しさらに断熱効果を高めます。乾燥空気でも単板の一枚ガラスより断熱効果はございます。
※アルゴンガスとは、気体の断熱材とも呼ばれ、空気の中に含まれる元素として3つ目に多い希ガスで無色透明で無臭、常温で毒性のない不活性なガスです。アルゴンガスは空気より熱伝導率が低く数値で言えば、空気の熱伝導率は”0.024[W/mK]”ですが、アルゴンガスは”0.016[W/mK]”。クリプトンガスはアルゴンガスよりも更に断熱効果が高く”0.009[W/mK]”となっております。共に空気よりも比重が重く動き難い性質を持っている為、空気中の対流を押える事が出来るので、ガラスの断熱性能が向上します。どちらのガスも体には無害です。
内付型・半外付型・外付型とは?
内付け・半外付け・外付けとは、基本サッシ枠の納まりの位置を表しております。
- 内付型 → 壁の中に完全にサッシを取り付ける仕様。
- 半外付型 → 外壁に半分と内側壁に半分ずつで取付ける仕様。
- 外付型 → 外壁に取り付ける仕様。
簡単に行ってしまえば上記の様な仕様になります。内付け型のメリットは施工が比較的簡単な所で、見た目も壁の中にサッシを取付ける形になりますのでスッキリとします。デメリットは庇などが無い場合雨漏りの可能性が高い事です。半外付型は壁の中にサッシのアングルが入り防水シート等も入れ左官やサイディングで補修する為、庇のない箇所にも取り付けが可能になります。ただ取り付けがやや大変(外壁の一部を撤去したり、防水処理を施すため)なところです。また2F以上の階数へ取り換えとなると、足場を組んだりと、サッシ以外の別の費用も掛かります。外付けは文字通り外に取付となる為雨仕舞などが脆弱にはなります。和室の窓によく使われる商品(内側に障子が取り付けが出来る)です。一般的には半外付け型が最近では主流となっておりますが、簡易な勝手口ドアや庇などのある窓には内付けが使われる事もございます。
居室仕様とは?
施工方法はカバー工法と同様ですが、従来のカバー工法の商品より段差等が小さくスッキリしたデザインになっており、今ある窓の大きさをある程度は確保できるメリットがございます。主に引違窓に取付が可能で、横・縦すべり出し窓やルーバー窓には取り換え・取り付けが出来ません。引違窓以外の形状はアタッチ枠にて取付が可能(出窓は不可)です。
汎用枠・高断熱汎用枠とは?
施工方法はカバー工法と同様ですが、従来のカバー工法の商品より段差等が小さくスッキリしたデザインになっており、今ある窓の大きさをある程度は確保できるメリットがございます。主に引違窓に取付が可能で、横・縦すべり出し窓やルーバー窓には取り換え・取り付けが出来ません。引違窓以外の形状は汎用枠にて取付が可能(出窓は不可)です。
ハイブリッド枠とは?
ハイブリッド枠とは、従来サッシ枠・障子枠共アルミで形成されておりましたが、最近では、窓枠と障子共に外側はアルミ、内側が樹脂枠で作られており断熱効果をより高める様に設計されております。
自在柱式・間柱式とは?
フェンスを施工するにあたり、自在柱式・間柱式と柱の形状を表す名称が必ず出てきますが、これは柱の位置を自由に動かして(本体フェンス内のみ)取付施工を行えるかどうかの違いになります。自在柱式は文字通り自在に柱の位置を動かすことが出来る為、リフォームでの基礎の位置や障害物等がある場合に施工がしやすくなります。ただ自在柱式は柱をまず立ててから、その外側にフェンスを取付となりますので、若干外側(敷地外側)にきます。間柱式は柱と柱の間にフェンス本体が設置されます。ブロックの基礎の真ん中にフェンス・柱共設置できるので、見た目はスッキリします。お隣との境界線が微妙な場合は間柱式を採用いたしますが、弊社では基本的には自在柱式での施工を致しております。LIXILでは自在柱式、YKKAPでは自由柱、三協アルミではフリー支柱タイプと名称は異なりますが、内容は同じです。
サイディングとは?
サイディングとは外壁材の一種で、4つの種類がございます。窯業系サイディング・金属サイディング・木質サイディング、そして樹脂系サイディングになります。外壁の施工方法には”湿式”と”乾式”の2種類あり、湿式は主にモルタル施工やタイル張りの事を指します。乾式はサイディングなど予め加工されているパネル等を施工する方法です。湿式は乾式に比べ手間と時間が掛かり費用も高くなるのですが、乾式の場合パネルを張り合わせていく作業になるので時間の短縮となり費用も押えることが出来ます。
気になるサイディングの種類は下記項目より詳しく説明しておりますので、ご覧ください。
窯業系サイディングとは?
窯業系サイディングは、現在の日本で7割~8割程度の住宅で使われている商品になります。セメントと木質繊維等を加工し1枚の板状にした外壁材になり、製造過程で窯の中で高熱処理されるので”窯業系”と呼ばれております。比較的安い素材で、デザインやお色等も豊富にあり耐震性・耐火性もあり総合的に現状では一番多く流通しております。また施工も現在の外壁の上から下地を補強し張り付けるカバー工法での施工も可能です。しかしながら、窯業系サイディングはおおよそ10年に1度程度メンテナンス(外壁塗装やコーキングの打ち直し)が必要になります。ただ最近ではサイディングの表面に特殊加工をしメンテナンスを容易にする商品も販売されております。
窯業系サイディングのメリット
価格が比較的安価
施工期間が短い(カバー工法の場合、10日~2週間・張り直しの場合、2週間~4週間)
耐震・耐火性に優れている
デザイン等種類が豊富
窯業系サイディングのデメリット
メンテナンス頻度が高い(10年程度に1度外壁塗装やコーキング打ち直しが必要)
熱を溜めやすい(蓄熱性がある為、特に夏場は外壁に熱がたまり室内へ影響する恐れがあります)
重たい(カバー工法の場合、既存の外壁の上から下地を組んで施工ですので、建物全体に負荷が掛かります)
金属系サイディングとは?
金属系サイディングは、 金属板と断熱効果のある板でできた外壁材のことです。表面の素材には、”ガルバリウム鋼板(※1)”などが主に使用されています。他にも”塗装溶融亜鉛めっき鋼板(※2)”・”アルミニウム合金塗装板(※3)”・”塗装ステンレス鋼板(※4)”等がございます。ガルバニウム鋼板は屋根材等にも採用されている商品になります。軽量で施工しやすく、断熱性もあることから、人気が高くなっている外壁材です。 また、耐久年数が20年~30年と長いのが特徴です。金属板になりますので、強度は強く地震等の際に割れ等の心配もありません。また窯業系サイディングとの比較でも断然軽量になりますので、おうちへの負荷も軽く済みます。
※1 ガルバリウム鋼板※とはアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことで、アルミニウムを55%含んだめっき鋼板です。アルミニウムの耐久性と亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ優れた鋼板で、従来の亜鉛めっき鋼板と比べて数倍錆びにくいと言われています。
※2 塗装溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき鋼板に、焼付け塗装をほどこしたものです。
※3 加工しやすく、錆にもとても強い材料です。何よりも軽量なので、建物への負担が少なくてすみます。
※4 塗装用原板に優れた耐食性を持つステンレス鋼板を使用しています。非常に錆びにくく耐久性も良く加工しやすい材料です。
金属系サイディングのメリット
断熱性が高い
ひび割れなど無く強度がある
軽い(窯業系サイディングに比べるとおおよそ1/5程度で、おうちのへの負担も少なく地震に強い)
施工が早い(カバー工法の場合、7日~10日・張り直しの場合、10日~20日程度)
金属系サイディングのデメリット
キズが付きやすい(表面が金属製ですので、物を当ててへこんだりこすったりするとキズがついてしまいます)
錆に弱い(上記のキズ等から錆がまわり、そこから穴があいたりすることがあります)
種類が少ない(窯業系サイディングに比べるとデザインやお色の種類が少ない)
木質系サイディングとは?
木質系サイディングとは、 文字通り木で出来ているサイディングになります。自然な木の風合いを醸し出し、木の温かみを感じることが出来ます。また材質が木ですので、断熱性も高く外気の影響を受けにくいのが特徴です。しかしながら、木質の為メンテナンスを頻繁に行わないとひび割れや木材の反り、カビやコケの付着、最悪の場合シロアリの発生などもございます。また費用も高く、施工期間も広さにも由りますが、長くなってしまいます。木質系サイディングになりますので、当然耐火性も悪く準防火地域などでは施工出来ない場合もございます。
木質系サイディングのメリット
断熱性が高い
木本来の温かみを感じられる(見た目が良い)
自然な木目があり、唯一無二の外壁になる
木質系サイディングのデメリット
頻繁にメンテナンスが必要(シロアリ対策や経年劣化による塗装や張り替えなど)
水分に弱い(表面等に特殊加工や頻繁に防腐剤等をすれば少し長持ちします)
耐火性が悪い
費用・施工費が高い(上質な木材を使うほど金額は高くなります)
樹脂系サイディングとは?
樹脂系サイディングとは、 塩化ビニル樹脂を主原料としている薄い板材の外壁材です。プラスチックの仲間で、給水管や排水管などにも用いられ燃えにくい難燃性というところがあります。耐久性や凍害への強さなどから北米や北欧で多く使用されておりますが、日本ではほとんど使用されておりません。樹脂系サイディングは何よりもメンテナンスが楽です。オープンジョイント工法で施工の場合、コーキングで継ぎ目を埋める作業が無く、コーキングの打ち直しも必要ありません。また樹脂系サイディングは製作の段階で板に顔料を練り込んでいる為、変色しにくく外壁の塗り直しも頻繁に行う必要がございません。材料自体の重量が窯業系サイディングの1/10程ですので、重ね張りカバー工法でも問題なく施工出来、おうちへの負担も少なく地震による被害も少なくなります。そして、撥水性や耐水性も非常に高く耐久性も十分です。こんなにメリットだらけなのになぜ日本で普及しないかというと、材料自体が海外製で輸入になる為非常に高額になります。また窯業系サイディング等に比べ耐火性も劣り防火地域等では施工出来ません(下地等で防火基準を満たしていれば可能)。さらに、普及されていないが故に日本で取り扱い施工できる業者さんが少ないのと、お選び頂けるデザインやお色のバリエーションが少ないです。
樹脂系サイディングのメリット
長期間メンテナンス不要(汚れても水洗いや高圧洗浄で落ちます)
凍害・塩害に強い
耐久性・耐水性・撥水性に優れている
樹脂系サイディングのデメリット
費用が高い(窯業系サイディングの倍程度)
防火性・耐火性が劣る(窯業系サイディングと比較)
取扱業者・施工業者が少ない
デザインや色のバリエーションが少ない